ゆのきちです。
最近、ニュースや新聞でよく取り上げられている「クロネコヤマトの宅配運賃値上げ」の話題。
私はネット転売という、いわゆる通販ビジネスを事業として行っている都合上、クロネコヤマトさんには商品発送でお世話になっているため、この宅配運賃値上げは私にとってもダイレクトに関わってくる話題でした。
そこで、このクロネコヤマトさんの宅配運賃値上げをテーマにして、
「ネット通販の将来性」
という部分も含めて、ネット通販事業を営む者でもあり、いち個人としての立場も併せ持つこの私が、この話題に対する私見を述べていきたいと思います。
クロネコヤマトの宅配運賃値上げから見る、ネット通販の将来性。
念のためご説明しておくと、このクロネコヤマトさんの宅配運賃値上げというのは、
「ネット通販の急拡大により、発送する荷物の量が大幅に増え、配達員の人手不足と長時間労働が常態化していた」
という状況に端を発したものであり、その状況を解決するための糸口の一つとして、
「宅配運賃値上げ」
という対策に、ヤマト運輸が今回こうして踏み切ったというわけです。
事実、ネット通販市場の拡大に伴って、クロネコヤマトの荷物配達量は年々増加傾向にあるらしく、
2012年:約14億2360万個
2013年:約14億8753万個
2014年:約16億6587万個
2015年:約16億2204万個
2016年:約17億3126万個(過去最高値)
というように、ほぼ右肩上がりで配達量が増加しています。
2017年は約18億7000万個の配達量が見込みとなっているらしく、過去最高値を記録した2016年の配達量を、さらにまた更新する見込みだそうです。
先ほども伝えたように、これはまさにネット通販の市場拡大に伴うもので、特にスマホが急速的に普及した事によって、個人がよりネットで買い物をしやすくなった背景などが大きく関係しています。
スマホで手軽に取引できる「メルカリ」を始めとしたフリマアプリの台頭も凄まじく、配達量は今後もさらなる増加の一途をたどる事になると思います。
クロネコヤマトの運賃値上げにおける、私たちへの影響について。
このように、配達量が増えてきている事によって、人員が不足しているわけですから、新たに人員を増やすなりしないと、さらに長時間労働が深刻化してしまいます。
ただ、人員を増やすためにも人件費が必要なわけで、その人件費を補填する一つの取り組みとして「宅配運賃の値上げ」をクロネコヤマトは掲げているわけですね。
他にも、再配達の有料化や、配達指定時間の見直しなども、この問題の対策として視野に入れているそうですが、やはりメインになってくるのは宅配運賃の値上げではないでしょうか。
宅配運賃は既存の仕組みに対して料金をカサ増しするだけなので、取り組む上での障壁がほぼないですからね。
で、この宅配運賃の値上げが私たち”個人”へどう影響するかですが、これはもう言うまでもないと思いますが、クロネコヤマトを利用するときに金銭的な負担が増えるというだけの事です。
具体的には、
- 荷物を送る時や、送料着払いで受け取る時
- ネット通販などで、こちらが送料負担をするようなとき
(その通販会社が宅配運賃の値上げ分を、顧客への配送料に転嫁した場合)
このような時に、多少の金銭的な負担がこれまでより増えるという事です。
まあ、金銭的な負担が増えるといっても、何も運賃が2倍になるとかはまず考えにくいので、あって5%前後の値上げなんじゃないかと思いますけどね。
配送業界の他社も含めた、これまで実際に行われてきた宅配運賃値上げの傾向から考慮しても、今回もこのくらいの値上げ幅に収まるんじゃないかと思われます。
そもそもの話で、宅配運賃を2倍とかに急激に値上げしようものなら、他の配送会社にあっという間に顧客を奪われてしまうはずでしょうからね。
いくらクロネコヤマトが業界シェア約50%の最大手とは言えども、さすがにそんな事をしたら、佐川急便や日本郵便などの競合に喰われてしまうのは容易に想像できます。
なので、運賃を値上げするとしても、せいぜい5%前後の値上げ幅になるかとは思いますし、まだ個人顧客への値上げは検討中の段階であり、ヤマト運輸さんとしては、まずは大口顧客から値上げ交渉を進めていく方針らしいです。
大口顧客といっても、それこそアマゾンなどの”超”がつくほどの大口の法人が対象らしく、私の経営するネット通販の法人でも一部の配達方法でクロネコヤマトを利用させてもらっていますが、今の所そういった交渉はなさそうです。
で、ここからは、「ネット通販事業を営む者」という視点でお話していきますが、仮に今後値上げ交渉が来たとしても、私としては、
「まあ、値上げされたら値上げされたで、それは仕方ないかな。」
という程度にしか捉えていませんし、そこに関して特に困る事もないかなというのが正直なところです。
ネット通販事業を営む私が、宅配運賃の値上げに全く困らない理由。
なぜなら、多少の宅配運賃の値上げがあったとしても、それを顧客への配送料に転嫁させなくても大丈夫なくらい、利益”率”や利益”額”の高い商品をメインに扱ってビジネスをしているからです。
その値上げ分を全てこちらで負担したとしても、利益にほとんど支障はないという事です。
なので、宅配運賃の値上げなんて、「別に。」程度にしか考えていませんし、逆にもしあなたが転売ビジネスなどのネット通販事業をされていて、
『値上げされたら、ビジネスが成り立たないかも・・・』
なんて事を、万が一考えているとしたら、それはまずそのビジネス自体を見直した方が良いかもしれません。
宅配運賃の値上げ程度の問題で振り回されるくらいの薄利なビジネスをしているのであれば、仮に今回、運賃の値上げが実施されなくても、今後何かしら別の問題でビジネスが成り立たなくなる可能性は十分に考えられるからです。
そのため、今回のクロネコヤマトの宅配運賃値上げ問題のニュースなどを見て「ギクッ!」と、されているのだとしたら、まずは利益率や利益額が高く、ちょっとやそっとの問題ではフラつかないようなビジネスを構築していきましょう。
今回のこの宅配運賃値上げという話題は、そういった意味でも良いきっかけにもなるのではないでしょうか。
ただ、いずれにしても、宅配運賃値上げがどうこうよりも、私がこの記事を通して、今回あなたに本当に認識して欲しかったのは、
「ネット通販(転売ビジネスなど)は、今後ますます伸びていくため、今のうちからしっかりとしたスキルを身につけておけば、将来かなり稼げますよ」
って事なんです。
転売ビジネスなどのネット通販は、非常に将来性のあるビジネス。
クロネコヤマトの配達量が年々増えてきている原因は、ネット通販市場の拡大によるものだと前述しましたが、その事実が示す通り、
「ネット通販は非常に将来性のあるビジネス」
だと思います。
今後、消費者はますますネットでモノを買うようになっていき、それに伴って、ネットでモノを売る事業者はますます潤っていく事になるはずです。
まあ、潤うというと、ちょっとイヤらしい気もしますが、ネット通販で商品を購入する人の割合は今後もどんどん増えていくわけですから、非常に”オイシイ市場”である事は間違いありません。
現に、百貨店などの売上は、業界全体でも年々落ち込んできていますからね。
これも、ネット通販市場が大きくなってきているため、百貨店で購入していた顧客がネット通販に奪われていっているという事です。
そしてこの傾向は、今後さらに増加していくと予想されています。
だからこそ、今のうちにネットでモノを売るスキルを身につけておく事ができれば、ネット通販市場の拡大に波にうまく乗る事ができ、今後さらに大きな利益を手にできるようになっていくという事なんです。
繰り返しますが、ネット通販は、本当に”これから”のビジネスですからね。
巷では、
「転売はもう稼げない」
「転売は今から始めても遅い」
なんて、根拠もないデマが流れていたりしますが、そもそも転売を「ネット通販」という”くくり”で考えた場合、むしろ始まったばかりなんですよ。
それこそ、こうしてネットでモノの売買が始まったのが2000年代初頭なので、ネット通販はまだ確立されてから10数年しか経っていません。
ビジネスのライフサイクルで考えたら、ネット通販は産まれたての赤ちゃんみたいなものですからね(笑)。
一般的にモノの売買をする、いわゆる小売のビジネスが始まったのは今から1000年以上も昔の話ですが、それに比べたらほんの10数年前に始まったネット通販のビジネスなんて、本当に”これから”のビジネスです。
なので、「転売はもう遅い」なんてデマに惑わされる事なく、むしろ、
「これから成長していくこのネット通販という市場の波に乗っかって、ガッツリ稼いでやるんだ」
くらいの気持ちで転売に取り組んでほしいなと思います。
実際、これからもっともっと稼げるようになっていくはずですからね。
そのためにも、ネットでモノを売るという確固たるスキルを身につけてほしいですし、それができれば今後、食うに困る事もまずないんじゃないかと思います。
それでは本日は以上となります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。