ゆのきちです。
本日は、
「ネットショップ運営を自動化するための方法論」
について書いていきたいと思います。
ブログやメール講座でも何度かお話しさせていただいたかと思いますが、私は現在、
「7店舗のネットショップ」
を運営(経営)しています。
それで、この話をすると、
『よく7店舗も運営できますね、コツはありますか?』
『やっぱり運営を自動化したり仕組み化したりしてるんですか?』
といったご質問をよくいただくんですよね。
やはりネットショップを運営するとなると、1店舗や2店舗ならまだ何とかなりますが、それが3店舗以上になってくるとリソース的にも労力的にもかなりキツくなってくるのが正直なところです。
普通、ネットショップを運営するとなると、
- 商品登録(商品更新)
- 問い合わせ対応
- 発注作業
- 発送作業
- ブログやSNSの更新
などなど、やることは沢山あるわけです。
ですから、7店舗も運営しているとなると、
『どうやっているんですか?』
というご質問が増えてくるのも当然かと思います。
でも、私自身、特別な才能があるわけでもありませんし、私だけ1日が36時間とか、48時間、というわけでもありません。
みなさんと同じで、1日24時間しかないわけです。
そんな中で7店舗のネットショップを私が運営できているのは、
「ネットショップ運営を自動化(仕組み化)しているから」
なのですが、本日は、そのあたりの話をしていこうと思います。
もしあなたが、ゆくゆくネットショップを多店舗展開したいなどお考えであれば、今回の話は参考になる部分が多いはずです。
それでは始めていきますね。
ネットショップ運営や経営を自動化(仕組み化)するための方法論。
前述したように、私自身、ネットショップの運営は全て自動化(仕組み化)しています。
自動化しているからこそ、1日24時間しかなくても、複数のネットショップを経営することができているわけです。
「自動化(仕組み化)」と書くと、イメージしづらいかもしれませんが、これは要するに
「私自身が何もしなくてもネットショップの運営が滞りなく日々行われ、私自身が寝ていても遊んでいても発生した利益が銀行口座に入ってくる」
という状態です。
私がネットショップの運営に時間や労力を割かなくても、運営が行われ、発生した利益がしっかり入ってくる仕組みになっているので、極端な話、この仕組みであれば、10店舗でも100店舗でもネットショップを運営できます。
これが私の言うところの「自動化」なわけですが、では一体、そのような状態に持っていくには、どうしたらいいか。
というのが、本日の主題になります。
それで、答えから書きますと、ネットショップを自動化するには、2つの「方法」があると思っています。
- ネットショップ運営ができる店長を雇用してしまう
- 外注さんを育てて運営を徐々に任せていく
ネットショップ運営を自動化するなら、上記の2つのいずれかを選ぶのが、結局は「王道」と言いますか、無難な選択になってくるかなあと。
ちなみに私の場合、7店舗とも「後者」の方法を採用していますが、そのあたりも含めて掘り下げて話していきますね。
方法その1:ネットショップ運営ができる店長を雇用してしまう
ネットショップ運営を自動化したいなら、ネットショップ運営ができる”店長”を雇用してしまうのも一つの手です。
これはもう、「飲食店」とかの経営と全く同じで、
- 自分はオーナーとなり
- 実務(運営)を担当する店長を雇う
ということをします。
飲食店とかだと、この方法がとられることが多いですよね。
オーナーは出資だけして、お店を作り、従業員の働ける仕組みを作り、あとはもう、店長を雇って毎月給料を払い、運営の一切を任せてしまう。
その場合、オーナーはほとんどお店に顔を出さず、実際の”切り盛り”は店長が担当することになります。
流行っている飲食店ほど、オーナーはお店に顔を出さなかったりしますが、店長が実務の全てをやってくれるので、そもそも自分がお店に出る必要は無いわけです。
そうやって空いた時間で、オーナーは次のお店を出す計画を練ったり、次のお店の仕組みを作ったりします。
これを、ネットショップでやりましょう、というのがこの方法です。
ある程度、利益の出せるネットショップを作り上げてしまったら、店長を雇い、運営の一切を任せてしまいます。
では、どうやって店長を見つけてくるかというと、今は「ビジネスマッチングサイト」なるものがたくさんあるので、それを利用するのが一番早いです。
具体的には、
- ランサーズ
- クラウドワークス
- ココナラ
といったサイトですね。
こういったサイトに「ネットショップの店長募集」の求人を出し、応募してきた人の中から実際に店長を選んでいきます。
それで、この方法はスピード感があるので、それは利点なのですが、デメリットもあります。
そのデメリットとは、
「リスクが大きい」
という点です。
何のリスクかというと、まず一つ目が金銭的なリスク。
まがりなりにも「店長」を雇うわけですから、契約内容にもよりますが、普通は「固定給」を毎月毎月払う必要があります。
それこそ、店長を雇うなら月額15万円くらいは見ておく必要があって、仮に、店長を雇ったあとにネットショップの業績が下がって、赤字になっても、それでも固定給は支払う必要があるわけです。
それが一つ目のリスクですね。
そしてもう一つのリスクが、
「危険な相手を雇ってしまうリスク」
です。
家族や親戚とかに店長をやってもらうなら問題ないのですが、あくまで「赤の他人」に店長をやってもらう以上、色々な危険性が潜んでいます。
それこそ、店長なら仕入れ(発注)や売上の管理などの
「お金の管理」
を任せる必要があるわけで、最悪の場合、「持ち逃げ」されたり「着服」されたりと、そういう可能性もゼロではありません。
もちろん、そういうことをしない人を雇えばいいだけの話ですが、ビジネスの世界では何が起きるかは誰にも分かりませんからね。
そういう意味でも、
「ネットショップ運営ができる店長を雇用してしまう」
という方法は、自動化完了への「スピード感」という意味では、かなり早いのですが、その分、リスクも大きいですよ、という話です。
それに対して、私がネットショップの自動化をしていく際に基本的に選んでいる方法が、2つの目の方法である、
「外注さんを育てて運営を徐々に任せていく」
です。
方法その2:外注さんを育てて運営を徐々に任せていく
この方法は文字通り、外注さんを育てていき、運営を徐々に徐々に任せていくという方法です。
私がよくやるパターンとしては、
「まずは商品登録をしてくれる外注さんを雇い、商品登録をお任せする」
ということをします。
そして商品登録を通じて、ネットショップの商品のことを理解してもらいながら、お互いの信頼関係を徐々に育んでいきます。
ネットショップ経験者ならご存じかと思いますが、商品登録という作業は単調作業であり、自分でやるのは結構しんどいものです。
ですので、私がネットショップを新しく立ち上げる時は商品登録を外注さんに任せてしまうことが多いのですが、実は、これをすることによって、
「将来の店長候補の育成」
にも繋がる側面があります。
というのも、商品登録という作業をこなすことは、そのネットショップで扱う商品について理解することになるからです。
商品登録作業をする過程で、商品画像を加工したり、商品説明分を書いてもらうことで、自然とそれらの商品についての理解が深まります。
そして、ネットショップで扱う商品について理解してもらうことができたなら、必然的に、その他の作業というのも任せやすくなっていくわけです。
たとえば、仕入れを行なうにしても、問い合わせ対応を行なうにしても、そのネットショップの商品を理解しているかどうかで、やりやすさは全然違います。
そのネットショップの商品のことを全く知らない人に
- 仕入れをやってください
- 問い合わせ対応をやってください
とお願いしても、正直、お願いされる側も戸惑うだけですからね。
しかし、商品登録という作業を通じて、そのネットショップの商品について理解を深めた外注さんなら、その他の付随業務というのも、断然、任せやすくなるわけです。
ですので、私の場合、まずは商品登録をやってくれる外注さんを、クラウドワークスやランサーズなどのマッチングサイトで募集し、
「最初に商品登録作業から入り、徐々に仕事を任せる範囲を広げていく」
ということをします。
そうやって、徐々に仕事を広げながら付き合いを深めていけば、その過程で、相手(外注さん)のことも段々と見えてきます。
つまり、作業を小分けにして任せていくことで
「この外注さんは本当に信用できる人なのか」
を見極めることにも繋がるんですね。
そして最終的に、
「この外注さんになら全てを任せても問題なし」
と判断できたら、
全ての業務、仕事を任せる形で、”店長”のようなポジションへと昇格させます。
このやり方であれば、店長に据えるまでに時間はかかるものの
「信用できない相手を店長に据える危険性を下げられる」
という利点があります。
さらに、それだけでなく、ネットショップの成長(増収)と共に、徐々に任せる仕事を増やしていくことで、
「いざ店長を雇ったはいいものの、その後に利益が出なくなってしまい、店長の人件費で赤字になる」
ということを極力避けることができます。
要するに、将来の店長候補と、共にネットショップを成長させ、その成長に応じて、任せる作業(支払う人件費)というのも調整することができるので、やはり、リスクを極力抑えた上でネットショップを自動化させたいなら、
「外注さんを育てて運営を徐々に任せていく」
という方法が一番無難だというのが、私の長年のネットショップ運営経験からの確信です。
そういう意味では、私が商品登録の外注さんを一番初めに募集する際は、以下のような文言を、募集時に載せるようにしています。
『最初は商品登録だけの依頼になりますが、能力のある方に関しては、
お任せる作業を徐々に増やして、最終的にはネットショップの店長までお任せする予定です。
当然、お任せる作業が増えるにつれて、お支払いする給与も増やしていきます。
ネットショップの業務を覚えてスキルアップしたい方や、
より大きく稼いで安定収入を得たいという方からのご応募をお待ちしております。』
こんな感じの文言を募集要項に載せておくことで、
「将来の店長候補となる人材」
を発掘しやすくなるわけですね。
逆に、こういった文言を一切書かずに「商品登録作業」だけの募集をした場合、
- 商品登録しかやりません
- 店長業務はやりたくない
という人が集まってしまいますので、最終的にネットショップの自動化を目指したいという場合は、やはり先ほどのような文言を募集要項に記載した上で、外注さんを募集していくことをおすすめします。
というわけで本日の内容は以上になります。
ネットショップ運営の自動化を目指すのであれば、
- ネットショップ運営ができる店長を雇用してしまう
- 外注さんを育てて運営を徐々に任せていく
この2つの方法があり、前者はスピード感に優れているもののリスクも大きく、後者の場合、時間は少しかかりますが、リスクを抑えながら自動化を目指せる。
そんなお話でした。
参考にしてみてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。