ゆのきちです。
前回の記事で、私にしては珍しく(?)、経済のことについて話しました。
そちらをまだ読んでいない人のために、要点をまとめると、
・日本経済はこれから良くなる
・日本はコストプッシュ型のインフレだから「今は」キツイ
・しかし、それは「成長痛」と思ったほうがいい。
・筋肉も経済も同じで、痛みの後には成長がやってくる。
・そもそも政府はわざとコストプッシュインフレにしているというのが私の考察。
・そのくらい荒いことをしないと、今の日本は変わらない。
・コストプッシュインフレにすることで、強制的に「賃上げするしかない」という状態を作るという、いわば「荒治療」を政府は行なっていると私は見ている。
こんなことを書きました。
詳しくは、前回の記事を読んでみてください。
いずれにしても、日本が今、こうして一時的に経済が低迷している(ように見える)のも、これから成長していくための「成長痛」に過ぎません。
経済の低迷も含めて、全て政府の想定内ですから、そこはあまり気にしなくても大丈夫ということです。
痛みなくして、成長なし。
今は成長痛を味わっている最中ですが、そろそろその痛みも和らぎ、今年の夏か秋あたりから本格的な成長に入っていくと思うのでそこは期待しておきましょう。
景気が良くなってきている、と感じられる世の中、つまり、良いインフレ(物価上昇を上回る所得アップを伴うインフレ)は、もうすぐそこに来ています。
ただし、良いインフレと言っても、インフレはインフレなので、今まで30年間続いたデフレとは、全く別の世界になります。
いわば、その未知の世界において、私たちは何をしてどう生きていくべきなのか。
そこについて私なりの見解を述べたいと思います。
一つ言えるのは、今までのデフレと同じようにしていたらダメだということです。
ダメというより、「もったいない」という言い方のほうが正しいかもしれませんが。
そのあたりも含めて書いていきます。
インフレの時代にするべきこと。
インフレというのは、つまり、
「お金の価値が下がって、モノの価値が上がる」
という状態です。
「お金の価値が下がる」と書いても、イメージしづらいかもしれませんが、ちょっとトゲのある言い方をするならば、
「借金がある人ほどトクをする」
ということです。
たとえば、今100万円を借りて、何かの事業を始めたとします。
そのままインフレが続いていくと、お金の価値が下がるので、数年後にはその100万円が、「今の70万円の価値」になるとか、そういうイメージです。
乱暴に言ってしまえば、100万円を借りたのに、70万円しか返さなくていいという感じでしょうか。
もちろん、「100万円の借金」という事実は変わりませんし、会計学における「賃借対照表」の負債の欄に記載される数字も、当然ですが100万円ということになります。
なので、事実上は100万円を借りていることには変わりないのですが、「その100万円の価値」が将来的に「下がる」ということです。
だからこそ、インフレでは借金がある人ほどトクをするんです。
借りている金額が、将来的にその価値が目減りするので、「返しやすくなる」という意味になります。
これがもしデフレなら、借金はしないほうがいいんですね。
なぜならデフレは、
「お金の価値が上がって、モノの価値が下がる」
という状態だからです。
今まで日本はずっとデフレだったので、借金をしている人は「損」と言えば「損」でした。
100万円を借りて何か事業を始めても、お金の価値が上がっていく状況なので、今借りた100万円が、数年後には今の110万円の価値になってしまうとか、そういうイメージです。
借りたお金の価値が上昇してしまうので、デフレが進むほど、返済のハードルが上がっていくわけです。
ここまでは良いでしょうか?
それを踏まえた上で、「インフレには何をすべきか?」という本題に入っていきますが、
「どんどん借金をしましょう」
なんて言うつもりはありませんので安心してください。笑
まあ、個人的には「どんどん借金をしたほうがいい」とは思っていますが、それを無理やり人に薦めようとは思いません。
ただし、一つ言えるのは、
「現金をそのまま持っておく人ほど損をする」
ということです。
こう書くと、経済学の教科書的な回答になってしまって、自分でも「つまらないこと書いてるなあ」と思ってしまうのですが、でも実際そうなんです。
お金の価値が目減りしていくのがインフレなので、現金のまま持っておくと、その価値は確実に下がります。
だからこそ、そのへんのエコノミストたちは、
「インデックスファンドに投資しましょう」
とか
「ゴールドを買って現物資産として持っておきましょう」
とかドヤ顔で言うわけですよね。
ただ、私はそれをあまり推奨はしません。
なぜなら、そんなことをしてもお金なんてほとんど増えないからです。
たとえば、ゴールドに投資した場合を考えてみます。
ゴールドは、この1年で10%ほど値段が上がったようなので、仮に1年前に100万円をゴールドに投資していれば、今頃は110万円になっている計算になります。
年間の利益としては、10万円です。
つまり、100万円を投資して、「年収10万円」だったことになります。
いいですか、年収10万円ですよ?
月収なら8300円です。
もしあなたが、知り合いから、
「月収8300円を稼げる副業があるけど、どう?」
と言われたら、いかがでしょうか?
「8300円か。別に8300円をもらっても生活はそんなに良くならないけど、無いよりはあったほうがいいに決まっているし。」
と考えるでしょうか?
仮にそう考えたとして、月収8300円の副業を「やる」と答えた直後に、その知り合いからこう言われたら、どうですか?
「じゃあ、そのために100万円の先行投資が必要だからよろしくね。」
と。
そんな副業、誰がやるのって話じゃないですか?
100万円も先行投資しておいて、得られる月収は8300円なわけです。
ゴールドへの投資というのは、しょせん、そんなもんなんです。
費用対効果が悪すぎます。
それに、ゴールドだから必ず上がるという保証もないわけで、むしろ投資したお金が減る可能性もありますよね。
その意味でも、インフレだからインデックスファンドに投資するとか、ゴールドを買うとか、はっきり言って安易すぎます。
たしかにインフレ時にゴールドを買うなんてのは、経済学的な理論としては間違ってはいないです。
理論として間違ってはいないのですが、旨味が少なすぎるので結局あまり意味がないんです。
インデックスファンドやゴールドへの投資でメリットを得られるのは、投資できる資金が多い人だけです。
それこそ、2000万〜3000万円くらい投資できる人ならゴールドなどに投資しても旨味はあると思います。
ゴールドに3000万円を投資して、それが10%上がったら、3300万円になりますからね。
年収で300万円という計算になります。
そのくらいのリターンが得られるなら現物投資をするというのもアリですが資金の少ない人(1000万円くらいを出せる余裕がない人)には、ゴールドの投資とか、インデックスファンドとかはおすすめしません。
それこそ、100万円や200万円程度の小銭しか投資できないなら、もっと別のことに使ったほうがよっぽどお金は増えますし、資産防衛になります。
では、どのようにして「価値が目減りしていく現金」を防衛するかというと、一番はやっぱり、「知識」や「体験」に投資することだと思っています。
インフレだからこそ知識や体験に投資すべし。
つまり、知識や体験に投資して、自分を高めることに現金を使うのが、結局は一番の「資産防衛」だと私は確信しています。
自分を高めてさえおけば、どんなにインフレが進んでも、そのインフレが進んだ世界においての高い収入を得ることができるからです。
その意味で、私が学生の方なんかによく伝えるのが、
「借金してでも海外旅行に行け」
ということなんですね。
海外旅行に行って見聞を広めるというのは、体験への投資としては最高なことのひとつです。
別にそれは学生に限ったことではなく、何歳になっても海外旅行は行くべきだとは思っていますが、とくに学生のうちは時間がたくさんあるので、なおのこと、お金なんて気にせず、借金してでも行ったほうがいいと伝えているわけです。
日本を離れて、自分の目で世界を見て回ることによって、世の中の本質を見抜く目が養われていきますし、それによってお金なんていくらでも稼げるようになっていきます。
そもそもこれからインフレになっていくので、今借りたお金は、将来的に価値が下がっていくので返しやすくなるのもそうなのですが、そこまでしてでも、今しかできない体験に投資することが大切なんです。
私なんかは、ネットビジネスを始めたばかりの頃は全然お金がありませんでしたが、借金してでもセミナーを受けたり、コンサルを受けたりと知識(体験)に投資をしてきました。
それこそ、その時代なんかまさしく「デフレ」の真っ只中でしたから、むしろ経済の教科書的にはアウトなことをしていたわけです。
デフレは、お金の価値が将来的に上がっていくので、借りたお金の価値は未来に向かってどんどん上がっていきます。
つまり、返しづらくなっていくわけですね。
しかし、そういうデフレ下においても、私は借金してでも知識や体験に投資をしてきたのですが、それは結果的に正解でした。
知識や体験に投資すればするほど、どんどん収入が増えていったからです。
お金の価値が上がるスピード以上に、自分の収入レベルが上がっていったので、借りたお金の価値が上がっていったとしても、未来の自分は余裕で返せたわけです。
返せたどころか、知識や体験に投資したお金は、何十倍どころか何百倍にもなって返ってきていますので、これ以上ない「投資先」を選択することに成功したと自分でも思っています。
先ほどの話を思い出してください。
ゴールドに投資して、いくら返ってきますか?
いくらインフレだからと言って、年間で10%も返ってくれば御の字です。
100万円を投資して、10万円が返ってくるとしても、費用対効果で考えれば、効率が悪すぎます。
それならその100万円で、アメリカ大陸一周でもしてきたほうがよっぽどリターンは大きいです。
言葉の通じない国に行き、誰にも頼ることなく一人でアメリカ大陸を一周してこようものなら、日本に帰ってきた時には、相当、人間として成長しているはずです。
まず間違いなく、10万円以上のリターンを得られるくらいの自分にはなっているはずです。
それどころか、そのアメリカ大陸一周で広めた見聞を生かしてビジネスなんか始めれば、1000万円くらい、すぐにでも稼げるようになるはずです。
100万円を投資して、10万円のリターンを得るのか。(ゴールドに投資)
100万円を投資して、1000万円のリターンを得るのか。(体験に投資)
どちらが良いかは言うまでもありませんよね。
それに、知識や体験にお金を投資することを怖がる必要はありません。
デフレ下ならいざ知らず、これからはインフレの世界に突入していきます。
今の手元にある10万円は、数年後には10万円の価値はなくなっているはずです。
つまり、今投資したお金なんて、未来には価値が目減りしていることになるんですから、あまり気にしないことです。
その意味でも、別に「借金しろ」とまでは言いませんが、たとえそのくらいのことをしたとしても、いくらでもどうにかなる時代がやってきます。
それがインフレというものなんです。
ぜひ、怖がらずに知識や体験に投資してみてください。
私なんかは、それをデフレの時代から馬鹿の一つ覚えみたいに実践してきましたが、今の若い人たちは、インフレの時代でそういうことができるので、正直、うらやましいですね。
というわけで、本日は以上になります。
インフレの時代では、ゴールドやインデックスファンドに投資するよりも、知識や体験に投資したほうがよっぽど賢い選択になるという話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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