タイから上海へ。そして上海で出会ったJimから学んだこと。

ゆのきちです。

ここ1ヶ月ほど、ずっと日本を離れて海外を放浪してました。

それでちょうど先日、日本に帰ってきたので、時間を見つけてこの記事を書いています。

本当なら、最終滞在先だったタイからそのまま日本に帰ってくる予定だったのですが、上海にちょっとした用事ができてしまい、上海に立ち寄ってから日本へと帰ってきた次第です。

その上海にて、学びがありましたのでシェアします。

ところで、Xでもつぶやきましたが、海外でもどんどん物価が上がっていますね。

物価が上がっているのか、円が安すぎるのか分かりませんが、空港価格とはいえ、何の変哲も無い不味いコーヒー一杯だけで1000円も取られました。

中国って安いイメージがあったのですが、私の勘違いだったようです。(笑)

まあ、それは良いとして、実は上海でJimという名の青年と出会いました。

そのJimからいろいろと学ばせてもらったと言いますか、彼と触れ合っていく中でいろんな学びがあり、初心に返ることができたので、それについて書きます。

と言っても、Xでも触れましたが、Jimとは以下のような流れで出会い、ちょっとした時間を共にしました。

 

私自身、初の上海だったこともあり、土地勘もなく、観光客の雰囲気を丸出しで市内を徘徊していたところ、怪しい風貌の胡散臭い中国人に話しかけられたんです。

その胡散臭い中国人がJimだったわけですが、彼曰く、

「15000円をくれたら、俺が車で1日中、上海を案内する。いろんなところに連れてってあげるし、ガイドブックに載らないような、地元の人だけが知るような美味しいレストランや食堂も案内する。どうだ?」

ということでした。(Jimはガイドで稼ぐために日本語を必死で勉強して覚えたそうです。)

15000円とは吹っかけてくるなと思ったのですが(もう少し貧乏そうに見える格好をしとけば良かった 笑)、なんか面白そうな匂いがしたので、経験代ということで15000円で契約合意をしました。

その瞬間から、私は”お客様”になったようで、私の持っていた荷物を全て代わりにJimが持ってくれて、アテンドが始まりました。

彼の用意していた車は、彼が自分で買った車のようですが、韓国のヒョンデというメーカーの車で、そこまでグレードの高い車でもないと思うのですが、まあ至って普通のセダンという感じでした。

思ったより乗り心地は悪くありません。


※Jimの車

まあ、車種の話はどうでも良いとして、彼の車で上海の至る所を見てきました。(観光したときの写真をほとんど撮っておらずすみません 苦笑)

そして最後は、Jimが行きつけの、地元民しか知らないような食堂に連れていってもらい、本場の麻婆豆腐や焼きそば(中国風)などを食べながら、Jimと語り尽くしました。(本場の中華料理がこんなに美味しいとは思ってませんでした。)


※この男がJim。すこし胡散臭いでしょう?笑

 

そして食事をしながらJimは、私に向かってカタコトの日本語でこんな話をし始めたのです。

『俺はこのガイドのビジネスで嫁と娘を養ってる。ちょうど3年くらい前から始めたんだけど、今は1日に3〜4組をアテンドする日もあるくらい繁盛していて、リピーターも多い。すごく儲かっている。まさにピンチがチャンスになったんだよ。』

なるほど、儲かっていてよかったね、と思ったのですが、最後にぼそっとつぶやいた『ピンチがチャンスになった』というところが気になったので、深掘りしてみました。

(新しいタブで開く)

私:『ピンチがチャンスになったって言ったけど、それはどういうこと?』

Jim:『俺はね、3年前までサラリーマンとして働いていたんだ。ところがその会社の業績が劇的に落ちてしまって、大量リストラが始まってね。俺もリストラされてしまった。その当時は娘が生まれたばかりで、頭が真っ白になったよ。でも、結果的にはリストラされて良かったんだと思う。だって、サラリーマンのときは、給料も最低限しかもらえなかったし、その給料で嫁と娘を養うのは、どっちみち難しかったからね。』

私:『なるほど、で、そのリストラのピンチをどう切り抜けたの?』

Jim:『切り抜けたもなにも、やるしかなかったんだよ。だって俺には嫁と娘がいたから。俺が家にお金を持ってこないと、嫁と娘が飢え死にしてしまう。かといって、他の会社に就職するのも難しいと思ったから、このカラダひとつでできるビジネスがないかを必死に考えたんだよ。その結果、今のガイドのビジネスを思いついた。』

私:『なんでガイドなの?』

Jim:『カラダひとつあればできるからね、在庫リスクもないし、店舗を構える必要もない。英語はすこし話せるから、ガイドくらい俺にもできるんじゃないかって。それを思いついてから、その日のうちに行動に移した。でも、初日は全然ダメで。』

私:『なるほど、いい選択だね。でも、行動してみたけど初日から上手くいったわけじゃないんだね?』

Jim:『そう、初日どころか、最初の1週間くらいは1円も稼げなかった。信用してくれないんだよ。俺が話しかけても。俺って風貌も怪しいだろ?だから観光客から警戒されるんだよ、ガイドと言っておきながら、怪しいところに連れていかれて悪いことされるんじゃないかって。』

私:『たしかに俺も最初は怪しいと思ってた。笑』

Jim:『そうだよね、でも俺なりに意識して髪型とかも変えたりして、見た目を整える努力はしてるんだけどね。それで話を戻すけど、1週間やそこら上手くいかなかったからといって、俺にはあきらめるっていう選択肢がなかったんだよ。だって、嫁と娘がいるもん。だから、這いつくばってでも、頭を下げてでもお客さんを取って、お金を持って帰らないとって。そうやって不退転の覚悟で腹を決めて仕事するようになったら、状況が好転してね。1人、2人と、お客さんを取れるようになっていて。そして気づけば、俺のことを口コミで紹介してくれることも多くなってきて。たまに、携帯に知らない番号から電話がかかってくるんだけど、誰かと思って電話をとったら、「あなたJim?友達から紹介されてさ。ガイドやってるんでしょ?今、上海の空港にいるんだけど、車で迎えにこれない?お金払うからさ」なんて言われたりしてさ。そうやって、口コミも広がるようになって、気づけば今に至るってわけだ。まさにピンチチャンスになった。サラリーマンをしてたら、こんなに稼げてなかったからね。』

私:『すごいじゃん、まさにサクセスストーリー。』

Jim:『うん、でもまだまだ満足してない。もっと稼いで、もっと嫁と娘に美味しいもの食べさせたいって思ってるから。』

私:『すばらしい。どおりで、道ゆく人に何度も断られても、あきらめずに声かけまくってたわけだ』

Jim:『そのとおり。上手くいくまでやることが成功の秘訣だよ。成功ってそれだけだと思う。』

と、こういう会話をしたわけでした。

そして私は、この会話から2つのことを学びました。

「学んだ」というか、実はこの2つは私自身も起業当初に強く意識していたので、「忘れていた初心を思い返した」という言い方の方が正しいかもしれませんが。

じゃあ、その2つが何かというと、

・大切な人を幸せにしてあげたいという気持ちを持つ

・上手くいくまで絶対にあきらめない(強いハングリー精神を持つ)

この2つです。

Jimがこのビジネスを始めたのは、彼のお嫁さんと娘のためです。

たとえば、「稼いでベンツに乗ってやる」という欲も大事なのですが、それはどこまでいっても私利私欲であり、それだけでは成功の原動力としては不十分だと私は思います。

もちろん、私利私欲から出発することは否定しませんし、私もそういう時代もありましたが、私利私欲プラスアルファの何かがないと、ビジネスってなかなか上手くいかないんですね。

なぜなら、「自分のためだけ」だと、いつか限界が来るからです。

ビジネスって、どう頑張っても上手く行かない局面があります。

そのときに、もし動機が私利私欲だけだと、多分あきらめると思うんですね。

「ベンツに乗ってやる」という私利私欲だけだと、いざ辛い局面が訪れると、「やっぱりベンツなんかいいや」と思ってしまうのが人間だと思います。

ベンツをあきらめさえすれば、その辛い局面を乗り越えなくても済むようになるわけですから、99%の人は、「やっぱいいや」となり、現状に戻ろうとします。

しかし、それだと結局、成功できないわけです。

ところが、「誰かのため」だと話は変わってきます。

辛くて苦しい局面が訪れても、「母を楽させるため」とか「いつも料理を作ってくれている奥さんに恩返しをしたい」といった動機が根本にあれば、それが乗り越える原動力になります。

人間というのは、誰かのためだからこそ頑張れる生き物だと思うのです。

ですから、私利私欲から出発したモチベーションも否定はしませんが、それプラスアルファで、「大切な人を幸せにしてあげたいという気持ちを持つ」ということは、非常に大事だと思います。

Jimの場合は、それが彼の嫁さんと娘だったわけですが、起業当初の私は、それが自分の母だったように思います。

母親を楽させたいという気持ちで、ひたすら突っ走ってきました。(この話は照れ臭くなるのでここまでにします笑)

いずれにしても、そういう「誰かのため」という気持ちがあればこそ、成功へ向かう強い原動力になると思うわけです。

それから2つ目ですが、

「上手くいくまで絶対にあきらめない(強いハングリー精神を持つ)」

これも非常に大事です。

Jimのハングリー精神は、とにかくすごいものがありました。

絶対にお客さんを取るんだ、という気迫みたいなものさえ伝わってきました。(もちろん気迫を表に出しすぎると、売り込み臭が強くなって逆効果なこともあるのでむずかしいところですが。)

そのハングリー精神があれば、どんなビジネスでも必ず成功すると思います。

そもそも、中国って実際にはまだまだ貧しい国です。

GDPこそ世界2位ですが、それは異常なくらいに人口が多いからこそであって、1人当たりGDPを見ても、現地の人の生活水準を見ても、日本よりも断然貧しいです。

そんな貧しい環境にいても、ハングリー精神さえあれば、ビジネスで成功してお金を稼ぐことはいくらでもできるということです。

日本人に足りないのは、そこかなあと。

生まれながらに物質的にも恵まれている日本人は、ハングリー精神が足りない気がします。

日本は生活保護も充実していますし、食いっぱぐれがない国なので、どうしてもその環境に安住しがちなんですよね。

しかし、Jimの住む中国は、もっともっと冷徹で厳しい国です。

社会保障なんてぜんぜんありませんし、生活保護も日本ほど充実していません。

今の日本人に、Jimほどのハングリー精神を持っている人は、果たしてどれだけいるでしょうか?

日本以上に貧しい環境にありながら、裸一貫でビジネスを起こして、嫁と娘を養うだけの成功を収められる人は、どれくらいいるでしょうか?

厳しいようですが、Jimを見ていると、今の日本人はぬるま湯に浸かりすぎだと思います。

「政治家がどうだ」「日銀の政策がどうだ」と、ニュースを見ては批判ばかりしていますが、中国を見てください。

政治家も中央銀行も、日本の比じゃないくらいに問題があると思いますよ(笑)。

そんな問題のある国に生まれても、現状に文句を言うのではなく、文句を言う時間があったらその時間で前に進む努力をしているJimのような人間が、果たして今の日本にどれだけいるでしょうか。

最近は暗いニュースが多いですが、世界的に見れば、日本なんてまだまだ恵まれています。

というより、かえってその恵まれているということが、仇となっているかもしれませんね。

以上、書きたいことを書かせてもらいました。

日本とは比べ物にならないくらい問題のある国に生まれたJimでさえ、このくらいの成功はできているんです。

こんなに恵まれた日本に私たちは生まれています。

もっと本気になりましょう。

本気になれば、必ず現状は変わっていきます。

以上です。

 



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