親を許さないとビジネスで成功できないのか?

ゆのきちです。

本日は、

「親を許さないとビジネスで成功できないのか?」

というテーマについて書いていきます。

なぜこのテーマを書こうかと思ったかというと、前回の記事:「頑張らない方が成功できるのか?」をお読みになった読者さんから、以下のようなご質問が届いたからなんですね。

『頑張らない方が成功できるというのは嘘だと分かりました。

有益な情報をいつもありがとうございます。

それに付随して、というか似た質問かもしれませんが、

「親を許さないと成功できない」

「親を許すことができれば人生のステージが上がってビジネスが上手くいく」

みたいな主張もよく最近見かけます。

僕自身、実は親を許せていない人間です。

正直、今も親を憎んでいます。
親の顔を見るといつもイライラしてしまいます。

なのでこういう主張を見ると、つい心が動いてしまいます。

ゆのきちさんは、

「親を許さないと成功できない」

のような論調に対して、
どのような感想をお持ちでしょうか?

お知恵を拝借できれば幸いです』

(※原文のまま)

 

という、こんなご質問でした。

なるほど、たしかに

「親を許さないと成功できない」

という論理を主張する人は私もたまに見かけます。

流行りのスピ系な自己啓発(?)などにも、同じようなことがよく書かれています。

それについて私ゆのきちがどう思っているか、ということを知りたいということのようです。

ですので、今日はこれについて掘り下げて書こうと思います。

ただ、今回の内容は、もしあなたが親御さんとの関係がうまくいっているのであれば、全く響かない記事になってしまうはずです。

というより、親御さんと良い関係性を築けている読者さんからすれば、今回の記事は重苦しい(見苦しい?)記事に他ならないと思います。

そのため、このような内容に興味がなければ、今回の記事はスルーしてください。

それでは、そんなスタンスで話を進めていきますので、興味がお有りならお読みいただければと。

親を許さないとビジネスで成功できないのか?

実はこのご質問、私からすれば

「待ってました!」

と言わんばかりのご質問です(笑)。

というのは私自身、この問題について、ひどく悩んだ過去があるからです。

まあ、その話は後述するとして、今回の記事の結論みたいなものを先に書かせていただくと、

「親を許すこととビジネスで成功することには何の関係もない」

です。

つまり、親を許さなくてもビジネスで成功することくらい、いくらでもできます。

もっと言ってしまえば、頑張って努力の末に親を許したは良いけれど、いつまでたっても一向にビジネスが上手くいかない、という人も大勢いるわけです。

ですから、

「親を許すこととビジネスで成功することには何の関係もない」

というのが私の主張です。

もし仮に、あなたが親御さんに対して、「許せない」とか「憎い」といった感情があったとしても、それとこれとは、ビジネスで成功できるかどうかは全く関係ありません。

ですので、少なくとも

「ビジネスで成功するために許す」

みたいなことはしなくていいと思います。

もちろん、成功うんぬんではなく、ご自身の人生をより良くする一つの手段として「許す」ことが必要なのであれば、それは大いにその問題に取り組んでいただいていいと思います。

ただ、

「自分はビジネスで成功したい。だから憎い親のことも許さなければならない。」

という考え方になっているのであれば、そんなことをする必要など1ミリもないということです。

そもそもの話として、

親を許さないと成功できない」

「親を許すことができれば人生のステージが上がってビジネスが上手くいく」

と主張している人に対して聞きたいのは、

『親を許しさえすれば、他の努力はいらないの?』

ということです。

親さえ許せばビジネスが上手くいくなら、誰も苦労しないっていう話なんです。(笑)

親を許してビジネスで成功できるなら誰も苦労しない。

当たり前ですが、ビジネスで成功したいなら、

「ビジネスで成功するための行動」

「ビジネスで成功するための努力」

をする必要があるわけで、そういう「現実的なこと」をないがしろにして、「親さえ許せば成功できる」と思っているなら、言い方は悪いですが、甘すぎます。

そんな都合の良い世界じゃないんです、ビジネスって。

ビジネスで成功したいなら、

  • 正しい知識を学ぶ(行動)
  • 学んだことを雨の日も雪の日も実践し続ける(努力)

これしかありません。

それが出来さえすれば、ビジネスというものはいくらでも結果は出ますし、逆に、それが出来ていないなら、どんなに親のことを許したとしても成功などできるわけがないんです。

まあ、冷静になって考えてみれば、「そんなの当たり前」の一言なのですが・・・。

それにも関わらず、どうしてこうも、

「親を許さないと成功できない」

「親を許すことができれば人生のステージが上がってビジネスが上手くいく」

といった論調がまかり通っているかというと。

これも結局は、

「ラクして成功したい」

というのが、人間の本能だからだと思うんですね。

人間はラクをしたい生き物。ラクそうな”成功法則”には共感しやすい。

前回の記事:「頑張らない方が成功できるのか?」でも書きましたが、私も含めて、人間は本能的に「ラクをしたい」生き物です。

ラクをして成功できるなら、それ以上のことはないわけです。

その意味では、

「親を許さないと成功できない」

ということは、逆説的に考えれば、

「親を許せば成功できる」

という含みもあるわけで、親を許しさえすれば成功できるなら、やっぱりそれって「ラク」と言えば「ラク」なんですよ。

誤解を恐れずに言いますが、親を許すことでビジネスで成功できるなら、こんなにラクなことはありません。

いや・・・厳密に言えば「ラク」ではないかもしれないです。

死ぬほど悩んで、もがき苦しみ、それでも親を許せないという人もいらっしゃるわけですから、そういう人にとって親を許すことは決してラクではないかもしれません。

しかし、「許す」ということは、その気になれば「1日」でクリアできる問題なのは事実だと思います。

結局は気持ちの問題なので、

「よし、今日から自分は親を許すんだ!」

と「決意」さえすれば、その瞬間から「許す」ことに成功します。

その決意がむずかしい、と言われてしまえばそれまでなのですが、それでもやはり、決意さえすれば、「1日」で許すことができてしまうのは事実です。

ところが、成功するために必要なのは、先ほども書いたように、

  • 正しい知識を学ぶ(行動)
  • 学んだことを雨の日も雪の日も実践し続ける(努力)

といった、現実的な行動、現実的な努力であり、これらは1日や2日でどうにかなるものではありません。

場合によっては、数年かけてこういった行動と努力を積み上げていく必要があると思います。

つまり、成功するためには本来、正しい行動と努力を「数年」かけて積み上げていかなければならないわけで、その行動と努力を大変だと感じる人が多いからこそ、

「親を許さないと成功できない」

「親を許すことができれば人生のステージが上がってビジネスが上手くいく」

といった、その気になれば「1日」で達成できなくもなさそうな「成功法則(?)」が、多くの人の心に刺さってしまうのだと思います。

ですから私が言いたいのは、結局のところ、

「親を許すこととビジネスで成功することには何の関係もない」

ということなんですね。

ビジネスで成功したいなら、

  • 正しい知識を学ぶ(行動)
  • 学んだことを雨の日も雪の日も実践し続ける(努力)

この積み重ねしかありません。

その「現実的なこと」を積み重ねることから逃げて、

「親を許す」

みたいな、ビジネスとは無関係なことに執着し続けるからこそ、いつまでたっても成功できないんじゃないでしょうか。

・・・と、私は考えています。

ビジネスで成功するには、そのための現実的な行動と努力。

それを積み重ねるしか方法はないんです。

今回のテーマである「親を許す」に限らず、

「◯◯◯をすると人生のステージが上がってビジネスが上手くいく」

みたいな主張をよく見かけますが、私から言わせてもらえばどれも絵空事にしか過ぎません。

というわけで。

本日の記事は以上になります。

何か参考になる部分があったようであれば幸いです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

ーー追伸:

この記事の前半で、
私自身、この問題(親を許すかどうか問題)について
すごく悩んだ経験があると書きました。

隠しても仕方ないのでお伝えしますが、
私自身、親のことを許せない時期がありました。

これは私のブログのプロフィールに書いているので
ここではあまり触れませんが、
私の父は、それはもう酷いギャンブル狂で、
パチンコに行くお金を工面するために、息子である私のお年玉や貯金を盗んだり、
しまいには他に女を作って家を出て行くなど、
およそ父親として果たすべき責任を何一つ果たしていませんでした。

父が家を出て行ったのが、私が高校2年のころで、
それ以来、ずっと父を憎んで生きてきました。

それから成り行きでネットビジネスをスタートした私ですが
ビジネスを始めた最初のころは全然稼げませんでした。

稼げずに悪戦苦闘している私は
その時、とあるスピリチュアル系の本を読んで、

「親を許さないと成功できない」

という一節が目につきました。

当時20代前半だった私は、
物事の本質を見る目も持っておらず、

『そうか、自分が稼げないのは父親を憎んでいるからか』

と早合点したわけですが、
今思えば随分と都合の良い思考をしていました(笑)。

自らの行動と努力が足りないことを棚に上げて
稼げない理由を別のことに転嫁していたわけですから。

ただ、まだ本質を見抜く目を持たなかった当時の私は、
「親を許さないと成功できない」
ということを鵜呑みにしてしまい、
「父を許す」ということに対して死ぬほど努力をしました。

しかし、まだ私が精神的に未熟だったこともあってか、
どんなに頑張っても父を許すことができなかったんですね。

許そう許そうと思っても、
父がこれまでにしてきたことを思い返すと
怒りと憎しみしか湧いてきませんでした。

そして結局、私は「父を許す」ことを「諦めた」んです。

カッコつけた言い方をすれば、
「父を許せない自分」を「許す」ことにしたんです。

そして、

『許せないものは仕方ない。
誰がどう言おうが、俺は父を許さないし、それでも成功してやる』

という思考に切り替えました。

そこからですね。

何かが吹っ切れたというか、
「人生のステージ」が「本当の意味」で変わったのは。

それからというもの、
自分が稼げない理由を別のことに転嫁することをやめ、
「行動」と「努力」という、「現実的なこと」に
本気で向き合う「覚悟」を固めました。

そして気づけば、ビジネスが非常に上手くいくようになっていました。
人生のステージが本当の意味で上がったという感覚を覚えました。

と、そんな紆余曲折を経て、今に至るわけですが、
実は、逆説的な話になってしまうかもしれませんが、
今の私は父のことを完全に許すことができています。

しかし、これは許そうとして許せたわけじゃないんです。

ただ単純に、

「自らが成功して心の余裕ができたからこそ許せた」

んだと思います。

つまり、順序が逆なんですよ。

多くのスピリチュアル系の本では

「親を許せないと成功できない」

と、さも当たり前のように書いていますが
私から言わせてもらえれば、これは逆で、

「自分が成功した結果として親を許せるようになる」

んだと思っています。

・・・と、なんだか長くなってしまったので
自分語りもここまでにします(笑)。

何が言いたいかというと、
もしあなたが今、親じゃなくてもいいのですが
誰かのことを憎いとか許せないとか、そういう感情があって、

「この感情が自分の成功の妨げているのではないか?」

と思っていたとしても
決してそんなことはないです。

成功することと、誰かを許すことには何の関係もありません。

どこまでいっても、現実的な行動と現実的な努力。
これらを積み上げてさえいけば必ず成功できます。

そして、成功すれば心に余裕が生まれて
その誰かのことも自然と許せるようになっていくんじゃないかなと、
そう思っています。

ですから、まず成功してください。

現実的なことから逃げずに行動と努力を重ねていけば
必ず成功できます。

では長くなりましたが、ここまでにします。

読んでいただきありがとうございました。



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