ゆのきちです。
この記事では、
「BUYMAの商品写真の著作権問題にどう対応するか」
についての答えを書いていきます。
出品する商品の写真は、許可を取ったものでなければならないという、あの問題ですね。
というのは最近になって、BUYMAに出品する商品の写真使用のルールが厳しく改定されました。
最近と言っても2022年12月26日の改定なのですが、具体的には以下のような規則が利用規約に追加されたんですね。
BUYMA利用規約 – 第13条の2(出品画像による著作権侵害の禁止)-
出品会員は、第三者が著作権を有する画像を当該第三者から許諾を得ることなく本サービスに掲載する(第三者が著作権を有する画像に加工を加えて掲載する行為も含む)など、第三者の著作権を侵害する行為を行ってはなりません。
つまり、「出品に使う写真はきちんと許可を取った上で使ってくださいね」という規約がBUYMAへ追加されたわけです。
実際、BUYMAで商品を出品しようとすると、以下のように同意欄へのチェックが求められる仕様になっています。
この件をどう対応するか、というのが今回の記事のテーマなわけですが、結論から書くと、これはあくまで私個人の見解にはなるのですが、
「今まで通り仕入れ先の商品写真を無断で使用しても問題にならないことがほとんど」
という判断をしています。
もちろん、仕入れ先から許可を取れた写真であるならそれが一番理想なのですが、現実としてはそうもいかないケースが多いですよね。
そういった点を加味してお話ししますが、私個人の考えとしては、たとえその商品写真が仕入れ先からの「無断使用」の写真であったとしても、同意欄にチェックを入れてそのまま出品していく形で問題ないであろうと考えています。
その理由を、今からこの記事で述べていきます。
なお、これはこの記事をこうして書いている2023年10月時点での見解です。
時が経つにつれ状況は変わっていく可能性はありますが、この商品写真の話は割とデリケートな問題だと思うので、状況が変わり次第、このページにはリアルタイムで更新をかけるつもりです。
そのため、仮にこの記事をあなたが2024年以降とかに読んでいらっしゃったとして、この記事の投稿日は2023年10月にはなっていますが、今このページで読めている内容が最新版情報と思ってくださってOKです。
というわけで、なぜ私が、
「今まで通り仕入れ先の商品写真を無断で使用しても問題にならないことがほとんど」
という判断に至ったのか、その根拠や理由などを述べていきたいと思います。
【2023年最新版】BUYMAの商品写真の著作権問題を気にしなくても良いと思う理由。
今から書くことは、BUYMAを運営するエニグモ社側の見解ではなく、あくまで私という一人の人間の個人的な見解だと思って聞いてください。(少し突っ込んだ内容になってます)
私の個人的な見解ですが、BUYMAは写真の無断使用をするバイヤーを完全に締め出すことはしないと思っています。
なぜなら、写真の無断使用をするバイヤーを完全に締め出してしまうと、BUYMAを運営するエニグモ社の手数料収入が激減することになるはずだからです。
現状を見ていても、BUYMAに出品されている商品の7〜8割は、おそらく写真の使用許可を取れていない気がします。
あくまで個人的な印象としてですが、7〜8割くらいの商品は無断使用された写真ではないかという印象です。
そして、BUYMAを運営するエニグモ社の利益はどこから得られているかというと、BUYMA内で売買が成立した時に徴収する「手数料」が主な収入源です。
具体的には、商品を購入した側(お客さん)は「決済システム利用料」として商品価格の「5.5%」をBUYMA側に支払います。
商品を売る側(バイヤー)は「成約手数料」として商品価格の「5.5~7.7%」をBUYMA側に支払います。
この手数料が、エニグモ社の収入源です。
つまりBUYMAでの売買が多くなされるほど、手数料収入が増えて、BUYMAを運営するエニグモ社は利益が増えます。
逆に、写真の無断使用をするバイヤーをすべて締め出してしまうと、BUYMA内での売買が著しく減るため、その分だけ手数料収入も減ることになるはずです。
なお、BUYMAを運営するエニグモ社は東証プライムに上場している上場企業ですが、上場企業に求められるのは「利益を出すこと」です。
上場した以上は、利益を出して株主に還元していくことが求められるわけで、もし写真を無断使用するバイヤーを完全に締め出してしまうことをすると、それは自社の利益を自ら落とす行為と何ら変わりありません。
株式会社というものは、利益を出せなければ社員に給料を払えず、納税もできず、株主に還元することもできません。
とくに上場している企業の場合、「利益を出せない」というのは、ある意味で「会社としての責任を果たしていない」ことと一緒です。
そう考えると、エニグモ社としても、写真の無断使用をするバイヤーを締め出すことには「利益ダウン」というデメリットはあっても、とくにメリットになることなど無いと思うのです。
それにも関わらず、どうして今回、写真の使用ルールが改めて厳格化されたかという事を考えると、ネットなどでも噂されている通り、一部のメガブランドなどからの取り締まりが厳しくなったことが背景にあると思っています。
さすがにエニグモ社としても、ブランド側から寄せられた指摘をスルーし続けることはできなかったのでしょうか、そこで苦肉の策として「写真の使用ルールを利用規約に追加する」という「企業としての対応策」を打ち出したのではないかと推測しています。
世間に対して、「利用規約を改定して写真の使用ルールを厳格化しました」と発信しておけば、「対応してますよ」というアピールができるのは事実ですからね。
しかし、結局はそれも建前のようなものだと個人的には思っていて、もし本当に写真の無断使用を取り締まる気があるなら、出品するたびに同意欄へチェックさせるだけでなく、
「写真使用の許諾を示すメールの写しなどを提出してください」
という対応をするはずなんです。
ところが、そんな提出は一切求められることなく、同意欄へのチェックだけで商品の出品ができてしまうという「抜け道」が用意されている以上、結局、今回のBUYMA側の対応は「建前」のような気がするというのが私の考察です。
実際、私がBUYMAを指導させていただいているレッスン生さんからも、とくに写真の無断使用の件でアカウントが止められたとか、そういう報告はまだ1つも上がってきていません。
ただ、私のレッスンでは、競合の激しいメガブランドは一貫して取り扱いを避ける方針で指導をさせていただいており、それが功を奏したのか、結果的に写真使用の問題に巻き込まれることを防げているような気もしています。
というのは、
「今まで通り仕入れ先の商品写真を無断で使用しても問題にならないことがほとんど」
と書いたように、「ほとんど」という文字を含めたのには、理由があります。
というのは、ブランドによっては写真使用を厳しく取り締まっている事もあり、そういうブランドの写真を使ってしまうと、BUYMAへ通達が入る可能性があるわけです。
したがって、今から記載するブランドに関しては、写真の無断使用は避けた方がいいです。
以下のブランドの写真の無断使用は避けるべし
結論として、以下のブランドの写真の無断使用は避けるようにしてください。
- ルイヴィトン
- グッチ
- エルメス
- シャネル
- カルティエ
- ボッテガヴェネタ
- バレンシアガ
- ブルガリ
- ディオール
- セリーヌ
- ロエベ
など、他にもありますが、いわゆるメガブランドとかハイブランドと呼ばれるような、誰でも知っている世界的なブランドは写真の取り締まりが厳しいので避けるべきなんです。
また、以下のセレクトショップの写真も取り締まりが厳しいため避けた方がいいです。
- ファーフェッチ
- ssense
こういったブランドやセレクトショップの写真使用を避けていくのであれば、ほとんど場合において問題にならないはずなので、参考にしてみてください。
最後に:本当のリスクが何なのかを見極めましょう
ここまでの説明で、私なりの理由や根拠を述べながら「写真の無断使用は問題ない」と思う理由を書いてきました。
とはいえ、
「それでも写真の無断使用にはリスクがあると思うので不安です」
という方もいらっしゃると思います。
ただ、リスクに対して怖がる気持ちは分かりますが、そういう方に対してお伝えしたいのは、
「本当のリスクが何なのかを見極めましょう」
という事です。
確かに写真を無断使用して出品することには、BUYMA側に指摘されるリスクがあるのも事実です。
とはいえ、「写真の無断使用をしない」という場合でも、リスクというものは発生します。
なぜなら、どんな物事やどんな判断にも、ゼロリスクは存在しないからです。
日本人の多くの人はこの考え方が苦手なようなので、最後に少しこの話をさせてください。
この考え方ができるようになれば、今回のBUYMAの件に限らず、あらゆるビジネス上の判断で困ることが劇的に減るはずです。
出品者たちに考えられる3つの方向性
今回のBUYMAによる写真ルールの厳格化を受けて、出品者たちが進んでいく方向性は主に3つあると思います。
- ① 自分で写真を撮る
- ② BUYMA自体を諦める
- ③ 写真の無断使用で出品する
まず「1」の「自分で写真を撮る」という方向性ですが、写真を無断で使用する事ができないのであれば、商品を自腹で購入して1つずつ写真を撮って出品しようという方向性ですね。
「2」の「BUYMA自体を諦める」の方向性に関しては、自分で写真を用意できなさそうだし、かといって無断使用もリスクがありそうだからBUYMAで稼ぐことを諦めるという方向性。
そして「3」の「写真の無断使用で出品する」という方向性は、文字通りの方向性です。
今後の出品者たちの方向性としては、主にこの3つのどれかになるのではないでしょうか?
ただ、どの方向性を選ぶにしても「リスク」は存在します。
一見、「2」の「BUYMA自体を諦める」はリスクがなさそうですが、それは間違いです。
BUYMAを諦めるという方向性も、やはりリスクがあるのです。
では、それぞれにどんなリスクがあるかということを説明します。
「自分で写真を撮る」という方向性のリスク
この方向性には金銭的なリスクが生じます。
撮影のために1つずつ商品を買う必要があり、撮影のために商品を買っても、それが売れなければ商品の購入代がそのまま赤字になるからです。
「BUYMA自体を諦める」という方向性のリスク
この場合もリスクはあります。
繰り返しますが、どんな判断にもゼロリスクは存在しないからです。
では一体、この方向性にどんなリスクがあるかというと、BUYMAをあきらめるという事は、「BUYMAをやっていたら稼げていたかもしれないお金を得られなくなる」というリスクがあるわけです。
もしかしたら、BUYMAを続けていれば200万円や300万円といったお金を稼ぐ事ができていたかもしれません。
実際、そのくらいの金額ならBUYMAで稼いでいる人は腐るほどいますので。
ということは、BUYMAを諦めることになると、リスクを避けているように見えて、「BUYMAをやっていたら稼げていたかもしれないお金を得られなくなる」というリスクが発生することになります。
たとえ今はお金に困っていなくても、将来、何があるか分かりません。
極端な話かもしれませんが、もし大切な人が病気になって多額の手術費用が必要になったらどうしますか?
あの時、BUYMAを続けて金銭的にリッチになっていれば払えたであろう手術費用を、BUYMAをあきらめてしまったがために払えないとすれば・・・
そういうリスクもあるという事です。
日本人はとくにゼロリスク思考が強いと言われていますが、ゼロリスクなんてそもそも存在しないわけです。
余談ですが、コロナの時もそうでしたよね(苦笑)
コロナになるリスクさえ抑えられれば、それでいいみたいな・・・(汗)
でもコロナにならないことを一番に生活して、仮にコロナにならなかったとしても、今度は別のリスクがある事に多くの日本人は気づけていなかったわけです。
実際、経済を止めすぎて、倒産やら失業が増えまくりましたし、自殺者も相当増えたようですし。
経済に関しては、今でもまだその影響が残ってて、コロナで必要以上にブレーキをかけすぎたせいで景気が完全に回復しておらず、完全に回復していないから日銀は今も金利を上げられないわけです。
金利を上げられないから、どんどん円が売られて、代わりにドルが買われる。
それによって歴史的な円安になって、物価が上がってみなさんヒーヒー言ってるわけですよね。
結局それは、ゼロリスクを求めすぎた代償だと思います。
本当はゼロリスクなんて存在しないのに・・・です。
と、これ以上書くと完全に別のテーマになりそうなのでここまでにしておきます(笑)。
いずれにしても「BUYMAを諦める」という方向性は、リスクがないように見えて、普通にリスクがあるという話です。
「写真の無断使用で出品する」という方向性のリスク
写真の無断使用で出品した場合のリスクとしては、BUYMAにそれが検知された場合に、対象の商品の出品ページが取り下げられるくらいでしょうか。
いきなりアカウント停止とかになることはほぼ無いみたいで、対象の商品ページが取り下げになる事がほとんどだそうです。
取り下げになったら、そのブランドは写真使用に厳しいブランドだという判断をして、以後はそのブランドを出品しなければいいだけの話です。
しょせん、その程度のリスクしかないという事ですね。
そう考えると、この「写真の無断使用で出品する」が一番リスクが低い方向性になると個人的には思っています。
万が一バレても、出品した商品が取り下げられるだけであり、何か賠償が発生するなどもありません。
金銭的なダメージは一切ないわけです。
1の方向性だと、商品の購入金額がまるまる赤字になる金銭的なダメージがありますし、2の方向性だとBUYMAをやっていれば得られたかもしれない利益を逃すというダメージがあります。
したがって、1・2・3の方向性のリスクを大きい順に並べると、個人的な感想としては、
BUYMA自体を諦める > 自分で写真を撮る > 写真の無断使用で出品する
の順番になる気がします。
人によっては、
自分で写真を撮る > BUYMA自体を諦める > 写真の無断使用で出品する
と考える人もいらっしゃるかもしれませんが、いずれにせよ「写真の無断使用で出品する」が一番リスクが小さいのは間違いなさそうです。
ただ個人的には、やはり2の「BUYMA自体を諦める」が一番リスクとしては大きいと思いますね。
BUYMAを続けていれば得られたであろう利益が1円も得られなくなるからです。
仮に300万円を稼げたはずなのにそれが得られないとすれば、300万円を失った事と同じです。
写真を自分で撮るというのも、仕入れる商品を吟味して売れる確率の高いものだけに絞ればリスクは抑えられますが、それでも売れなければ赤字になる事は変わりありません。
以上のような理由から、「3」の「写真の無断使用で出品する」という方向性を選ぶ事が、結果的には一番リスクが小さくなると私は考えているという話でした。
BUYMAのこの件に限らず、今後ビジネスをしていく上で発生する問題も、こういった「ゼロリスクは存在しない」という観点で考えていけばどの方向に進めば良いかが見えてくるはずですので、考え方の参考にしてみてください。
あとは、そもそもの話ですが、それでもどうしても写真の無断使用に抵抗があるなら、仕入れ元に試しにメールを送ってみて、許可を取ってみるのも良いと思いますけどね。
その際に使う英文なんかは、ネットを調べればいくらでも出てきますし、自動翻訳なんかも今は精度が高いので、十分に通用する英文が得られます。
それで、これは個人的な経験則として話しますが、まだあまり有名じゃないブランドなんかは、むしろ「どんどん写真を使って」という感じで、積極的に許可を与えてくれることも少なくないです。
なぜなら、出品者がそのブランドの写真を使ってBUYMAに出品する事で、そのブランドはその出品者のことを「日本への販路開拓に協力してくれるありがたい存在」だと見なしてくれる可能性が高いからです。
ブランド側もビジネスなので、最終目的は売上を上げることのはず。
そういう心理を考えると、そのブランドの写真を使ってBUYMAに出品していくという行為は、そのブランドを助ける事につながるため、やっぱり許可を得やすかったりします。
ただ、前述したようにルイヴィトンとかエルメスなどのハイブランドは、もうとっくに市場での地位が確立されているので、ブランドイメージを守ることの方が優先度は高いはずですから、まず写真の許可はくれないです。
しかし、まだマイナーなブランドなんかは、売上を伸ばして認知を拡大することが急務のはずなので、やはりそれを考えると、写真の使用許可は得られやすいと考えられます。
よろしければ参考にしてみてください。
本日は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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