ゆのきちです。
輸入ビジネスを実践するにあたり、大きく分けて以下の2つの販売方法が存在します。
- 無在庫販売
- 有在庫販売
「無在庫販売」とは、在庫を持たない状態(無在庫)で商品を販売(出品)し、売れた時点で初めて仕入れをするビジネスモデルです。
対して、「有在庫販売」とは、あらかじめ仕入れを行ない、在庫を持った状態(有在庫)で販売(出品)をするビジネスモデルの事です。
このように、大きく分けて2種類の販売方法が存在する事から、
『輸入ビジネスでは無在庫販売と有在庫販売どちらが稼げますか?』
という質問をいただく事も少なくない為、この記事では、その辺りについて私の見解を述べていこうと思います。
どちらの販売方法を選ぶか迷われている場合など、ぜひ参考にしてみてください。
それでは、まいります。
輸入ビジネスでは無在庫販売と有在庫販売どちらが稼げるか?
結論から申し上げますと、
「どちらが稼げるかは、状況に応じて変わってくる」
というのが、その答えになってきます。
なぜなら、この2つの販売方法には、それぞれ異なるメリットが存在するからです。
つまり、状況によって無在庫販売の方が稼げる事もあれば、有在庫販売の方が稼げる事もあるというわけです。
ですから、稼ぎたいと思うのであれば、その状況に応じて適切な販売方法を選択していく事がカギとなってきます。
では、どんな場合に無在庫販売が稼げて、どんな場合に有在庫販売が稼げるのか?
この答えを紐解くには、この2つの販売方法のそれぞれのメリットを知っておく事が有効です。
なぜならメリットが分かれば、それが販売方法を使い分ける際の指標となってくるからです。
そこで、無在庫販売と有在庫販売、それぞれのメリットについて説明していきたいと思います。
無在庫販売のメリットについて
無在庫販売には、主に以下のようなメリットがあります。
- 不良在庫のリスクがない
- まとまった資金が不要
- 在庫の保管スペースが不要
順番に補足していきます。
不良在庫のリスクがない
「不良在庫」とは、要するに「売れ残りの在庫」の事になります。
一般的な販売方法である「有在庫販売」では、どうしてもこの不良在庫のリスクが付きまといますが、無在庫販売であればそんなリスクとは無縁です。
なぜなら、無在庫販売は商品に注文が入って、そこで初めて仕入れを行なうからです。
すでに注文が入った商品だけを仕入れる事になるため、無在庫販売では基本的に不良在庫のリスクは「ない」と言えます。
まとまった資金が不要
無在庫販売は、あらかじめ在庫を仕入れておく必要がないため、特にまとまった資金を用意しておく必要はありません。
注文が入った時点で、順次、仕入れを行なっていけば良いからです。
これが有在庫販売だと、事前に在庫を仕入れる必要があるため、稼ぎたい金額に応じた在庫(資金)をまとめて用意する必要がありますが、無在庫販売であれば、その必要がないわけです。
そこが、無在庫販売のメリットの一つになります。
在庫の保管スペースが不要
無在庫販売は基本的に、「お客さんからの注文→仕入れ→仕入れ商品の到着→発送」という順番で作業が進んでいきます。
ただ、仕入れた商品が到着した頃には既に注文が入っている以上、この「到着」と「発送」をほぼ同時に行う事になると思います。
ですので、その在庫を保管しておくスペースが必要ありません。
有在庫販売の場合、仕入れた商品が売れるまでは、在庫を保管しておくスペースが必要になりますが、無在庫販売では、その必要がないという事です。
これなら部屋が狭い人などでも、スペースを気にせず、存分にビジネスができますね。
というわけで、無在庫販売のメリットの説明は以上となりますので、次に有在庫販売のメリットについて言及していきたいと思います。
有在庫販売のメリットについて
有在庫販売には、主に以下のようなメリットがあります。
・無在庫販売に比べて売れやすい
・販売や管理が楽
・利益率を高くしやすい
それでは、これらを順番に補足していきます。
無在庫販売に比べて売れやすい
全く同じ商品を、同じ値段で同じように販売した場合、商品が売れやすい(成約率が高い)のは間違いなく「有在庫販売」の方です。
なぜなら、有在庫販売の方が「納期」という点で、無在庫販売に勝る事になるからです。
同じ商品が同じ値段で売られていたら、すぐに届く方を選ぶのが自然な事だと思います。
したがって、有在庫販売は、無在庫販売に比べて売れやすいという事なんです。
という事で、次の補足に移ります。
販売や管理が楽
無在庫販売よりも、有在庫販売の方が、販売や管理の面で「楽」だと言えます。
というのも、無在庫販売は基本的に一つ一つの商品を別々に扱う事になるため、必要なオペレーションが増えてしまうからです。
それに対して有在庫販売であれば、商品をまとめて仕入れて、まとめて扱う事ができるため、販売や管理の面で、やるべき事が少なくて済みます。
だからこそ、無在庫販売よりも、有在庫販売の方が楽だというわけです。
また、無在庫販売でありがちなのが、「商品は売れたけど仕入れができない」という事です。
仕入れ先の商品の供給状況によって、そのような事態はよく起こります。
商品を登録(出品)した時点では在庫があったものの、いざ注文が入って仕入れようとなった場合に、肝心の在庫が売り切れており、仕入れる事ができないというケースです。
その場合、仕入れ先への問い合わせや、他の仕入れ先を探してみたりと、やはり手間がかかる事になります。
有在庫の場合、「リサーチ→仕入れ→販売」というフローで完結しますが、無在庫の場合だと、
「リサーチ→販売(受注)→仕入れ可能か調べる→仕入れ」
というように、「受註後に改めて仕入れ可能か調べる」というステップが発生するため、効率という面では、無在庫販売は宜しくないのです。
このような事から、有在庫販売の方が、販売や管理の面で楽だというのが私の見解になります。
では、次の補足です。
利益率を上げやすい
利益率とは、「売上の中で、利益額が占める割合」の事です。
例えば、7000円で仕入れた商品を1万円で販売した場合、利益は3000円となりますが、1万円という売上に対して、3000円という利益額が発生している事になりますので、この場合の利益率は「30%」になります。
言うまでもありませんが、この利益率は、高ければ高いほど理想です。
なぜなら利益率が高いほど、その分だけ残る利益額も大きくなるからです。
そんな利益率ですが、これを上げるためには、まず「原価(仕入れ値)」を下げる必要があります。
販売価格が同じであれば、原価が下がった分だけ、利益の割合(利益率)も大きくなるからです。
そして、原価を下げるにはどうしたら良いか?という事ですが、有効なのが「まとめ買い」です。
まとめ買いをするほど、原価を下げてくれやすくなります。
ですので、まとめ買いによって原価を下げられる有在庫販売の方が、無在庫販売よりも「利益率を上げやすい」という結論になるわけですね。
参考にしてみてください。
どのような場合に、無在庫販売と有在庫販売をそれぞれ選ぶべきか?
ここまでの説明で、無在庫販売と有在庫販売のメリットをそれぞれ説明してきましたが、これを踏まえた上で、
「どのような場合に、どちらを選ぶのが良いのか?」
という部分を言及したいと思います。
結論から述べると、以下のような形で選ぶのが無難です。
- 資金がない人→無在庫販売
- 資金はあるが、慎重に稼ぎたい人→無在庫販売
- 資金があって、最短で稼ぎたい人→有在庫販売
上記からも分かるように、「資金があるか否か」というのが大きな判断基準になります。
資金がない人は、有在庫販売では大きな金額を稼ぐ事はできませんので、「無在庫販売」を選ぶ事をおすすめします。
また、資金に余裕があるものの、できる限りリスクを抑え、時間がかかっても良いから慎重に稼いでいきたいという場合も、「無在庫販売」がおすすめです。
なぜなら、「在庫を持たない」という事が、大きなリスクヘッジとなるからです。
逆に、資金があって、結果の出るスピードも求めたいのであれば、間違いなく「有在庫販売」がおすすめだと言えます。
なぜなら、資金があるのなら、その資金をガンガン回した方が、レバレッジ(テコの原理)が効く為、短期間で大きな金額を稼ぐ事ができるからです。
なお、有在庫販売を選ぶ際の、具体的な「資金の量」ですが、基本的には「稼ぎたい月収の5倍の資金」が基準になってきます。
例えば月収100万円を目指すなら、500万円の資金があるかどうかがポイントだという事です。
なぜなら、一般的な輸入ビジネスの利益率を考慮した場合、少なくとも稼ぎたい金額の5倍以上の資金がなければ、その金額を稼ぐ事はできないからです。
なので、「稼ぎたい月収の5倍の資金を持っているか?」という部分に着目し、そのくらいの資金を持っていて、なおかつ「最短で結果を出す」という事を求めるのであれば「有在庫販売」を選ぶようにしてください。
それ以外の場合は、「無在庫販売」を選んだ方が無難だと思います。
とはいえ、これは決して、資金がない人が有在庫販売を選んではいけない、というわけではありません。
有在庫販売で着実に利益を出していけば、資金そのものが増えていく事になるからです。
例えば、月収100万円が目標だとして、持ち合わせの資金は「150万円」しかないとしましょう。
その場合、月収100万円の基準となる「資金500万円」には及ばないわけですが、それでも有在庫販売を選ぶ形でも問題ないという事です。
なぜなら、その資金150万円を有在庫販売で回しながら増やしていく事で、いずれは「資金500万円」に到達する事ができるからです。
なので、必要資金が足りなくても、「最短で結果を出したい」という考えがあれば、あえてリスクをとって有在庫販売で攻めた方が上手くいく事もあります。
そのあたり、ご自身の状況や考え方などに応じて判断してみてください。
では、最後にここまでの説明を簡単にまとめて、この記事を終わりにしたいと思います。
まとめ
- 無在庫販売と有在庫販売、どちらが稼げるか?
→どちらが稼げるかは、状況に応じて変わってくる - 無在庫販売のメリット
→不良在庫のリスクがない
→まとまった資金が不要
→在庫の保管スペースが不要 - 有在庫販売のメリット
→無在庫に比べて売れやすい
→販売や管理が楽
→利益率を上げやすい - 無在庫販売か有在庫販売かを選ぶ基準
資金がない人→無在庫販売
資金はあるが、慎重に稼ぎたい人→無在庫販売
資金があって、最短で稼ぎたい人→有在庫販売 - 資金の量の基準
→稼ぎたい月収の3倍の資金があれば「資金がある」に該当。
(月収100万円を目指すなら、300万円の資金) - 資金がない人が有在庫販売を選んではいけないというわけではない
→今ある資金を回しながら増やしていく事で、必要資金に到達する事ができるから
以上が、この記事のまとめとなります。
これを参考にしていただき、無在庫販売と有在庫販売のどちらに取り組んでいくかを考慮してみてください。
それでは以上です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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