ゆのきちです。
無在庫販売を実践されている方からいただくご質問に、
『出品するときは、質と数、どちら大切ですか?』
というものがあります。
無在庫販売というビジネスは、出品すること自体にリスクが全くないので、その気になればいくらでも「数」を出していくことができます。
しかし、仮に出品の「数」を優先するとなれば、その分だけ「質」は落ちるわけで、
「”質”を犠牲にしてでも”数”を出すべきか?」
「やみくもに”数”を伸ばすのではなく、それよりも”質”の方にこだわるべきなのか?」
といったジレンマ(矛盾)に頭を悩ませる人も少なくないはずです。
そこで今回の記事で、このことに対する私なりの見解を話していきたいと思います。
無在庫販売を実践されている方で、
「出品の数と質はどちらを重視すべきなのか?」
ということに悩んでいるようでしたら、今回の記事が役に立てるのではないかと。
それでは始めてまいります。
無在庫販売では出品の「質」と「数」どちらを重視すべきか?
これに対する私なりの結論を述べるとすれば、こうなります。
『6割程度の”質”を担保した上で、”数”を追求していく』
結局はこれがベストな「立ち回り方」だと私は考えます。
無在庫販売で稼ぐには、出品の「質」としては6割程度のレベルを意識し、6割程度の「質」が保てているなら、あとは「質」を高めるよりも「数」を増やすことに意識を向ける。
この塩梅(あんばい)が大事なんです。
どういうことかを説明していきます。
まずそもそも「理想論」的なものを述べるならば、
「質にも数にもこだわる」
ことができれば理想なのは間違いありません。
高い質で、より多くの数を出していく。
つまり「質」と「数」の「両立」ができれば言うことなしなのですが、しかしこれはどこまでいっても「理想論」でしかありません。
なぜなら、出品の「質」にこだわるということは、その分だけ「質」を高めることに時間と労力を使うことになるので、「数」というものは自然と落ちるはずだからです。
その逆もしかりで、「数」にこだわり1つでも多くの商品を出品しようとなると、どうしてもその「質」を犠牲にする必要があります。
「質」を犠牲にすることで、1つ1つの出品の時間を短縮できますから、その分だけ「数」も伸ばすことができるからです。
したがって、「質」を意識すれば「数」が犠牲になり、「数」を意識すれば「質」が犠牲になる。
これは仕方のないことなのです。
そういう”前提”を冷静に見つめてみたときに、果たして「数」と「質」のどちらを重視するのが正しい選択になるかというと、その答えこそが、
『6割程度の”質”を担保した上で、”数”を追求していく』
となるわけです。
私自身、このビジネスで起業して8年ほどになりますが、その8年の経営経験の中でたどり着いた結論というのが、
『6割程度の”質”を担保した上で、”数”を追求していく』
なんですね。
この塩梅(あんばい)を意識することが結局、最も売上の最大化につながると確信しています。
つまり、無在庫販売の収入を伸ばす上では
『6割程度の”質”を担保した上で、”数”を追求していく』
これがベストな選択になってくるということです。
「6割程度の”質”を担保した上で、”数”を追求していく」の意味。
では果たして、
『6割程度の”質”を担保した上で、”数”を追求していく』
これは具体的にどういう意味になるのか。
そのことについて説明しますが、あまり難しく考える必要はなくて、この文字通りの意味でそのまま捉えてください。
あなたが
「自分の中でこれ以上、クオリティの高い出品はできない」
「商品タイトルも商品説明文も画像加工も、これ以上良くすることはできない」
と思えるような状態を
「10割」
とするならば、その「6割」くらいの完成度で出品してしまってOKだということです。
「10割」という「完璧」を目指す姿勢は素晴らしいのですが、そこを目指してしまうとキリがないというか、時間も労力もいくらあっても足りません。
というより、「10割」の質を目指すと、出品の「数」は極端に落ちるじゃないですか。
時間や労力というのは、かければかけるほど、出品の質自体は向上しますけど、その分だけ数を犠牲にしなければいけませんよね。
そうなるくらいなら、完成度としては「6割」程度で十分なんです。
6割程度の完成度(質)が保てるなら、それ以上は「質」を意識するよりも、「数」を出すことを追求してください。
これこそが、
『6割程度の”質”を担保した上で、”数”を追求していく』
の意味です。
というのも、やっぱり無在庫販売で稼ぐには、ある程度は「数」を出さないと話にならないんですよね。
出品の「数」が増えるということは、その分だけそのアカウントの「商品数」が多くなるということです。
そして、商品数が多いほどやっぱり売れる確率は高くなります。
10商品しか出品していないアカウントよりも、100商品を出品しているアカウントの方がどう考えて有利なわけです。
10個しか出品していなければ、その商品の中にお客さんが「欲しい」と思う商品が存在しない可能性も高いです。
しかし100商品もあれば、その中に1つくらいはお客さんが「欲しい」と思う商品が紛れているかもしれない。
つまり、商品数が多くなるほど、お客さんが欲しいと思える商品を扱える確率が上がるということなので売上アップを目指すなら、どう転んでも商品数が多い方が有利と見て間違いありません。
それに、商品数が多くなるほど、「集客力」も増すんです。
出品した商品は、その1つ1つが「商品ページ」となり、「商品ページ」とは言わば「入口」でもあるからです。
どのプラットフォームに出品するにしても、そして自分のネットショップに出品するにしても、
商品ページ = 入口
なんです。
なぜなら、その商品ページの1つ1つが、
・検索エンジンの検索結果にヒットする可能性
・プラットフォーム内検索にヒットする可能性
を秘めているからです。
これはご存知ない方も多いみたいですが、プラットフォームに出品した商品も、実は「検索エンジン」の検索結果に普通にヒットします。
仮にあなたが
「ナイキのエアフォースワンというスニーカー」
をヤフオクに出品したとしますよね。
その場合、グーグルの検索エンジンで
「ナイキ エアフォースワン スニーカー」
と検索した際に、あなたのヤフオクの商品ページが検索結果として表示される可能性を秘めているということです。
つまり、プラットフォームにおいて「商品数」を増やすということは、そのプラットフォーム内検索において商品がヒットする可能性が上がるのはもちろん、検索エンジンの検索結果にヒットする可能性も上がるのです。
これが
商品ページ = 入口
の意味になります。
商品ページが10個しかないアカウントは入口も10個、しかし200個の商品ページがあるアカウントは入口も200個。
10個の入口しかないアカウントと、200個の入口のあるアカウント、どちらが集客に有利かは言うまでもありませんよね。
だからこそ、無在庫販売で稼ぐには、ある程度の「数」は絶対的に必要なんです。
数を出せば出すほど、アカウントへの入口も比例して増えるのでアクセスも増えやすくなりますし、そもそも商品数が多いということは、お客さんが欲しいと思う商品を扱っているという可能性も自然と高まるからです。
ここまでは宜しいでしょうか?
しかし「数」が必要と言っても、その「質」を極端に犠牲にしてまで「数」にこだわるのも考えものです。
正直、質を犠牲にして良いのなら、数というのはいくらでも出せると思うんです。
深く考えず適当な商品タイトル、適当な商品説明文、適当な画像加工で済ませて、とにかく数を優先して出していく。
そんなことをすれば、確かに「数」は伸びます。
数は伸びるのですが、そんなやり方で取り組んでも売上は伸びません。
なぜなら、質の低い商品ページは、購買率も低くなってしまうからです。
適当な商品タイトル、適当な商品説明文、適当な画像加工では、せっかく売れる商品も売れません。
だからこそ、やはり最低限の「質」は意識して出品する必要があるわけで、その最低限のラインというのが
「6割程度」
だと私は考えています。
自分の中での「10割(完璧)」を目指して出品するとなると、どうしても数が著しく落ちます。
質にこだわればこだわるほど、そこには時間も労力もかかりますからね。
かといって、「2割」とか「3割」の「質」で妥協して出品してしまうと、出品の「数」は伸びても、今度は売れるものも売れなくなります。
ですから、そういうバランスを考えると、
『6割程度の”質”を担保した上で、”数”を追求していく』
この考え方がベストだという結論に辿り着くわけです。
実際、私のコンサル生様などにも、無在庫販売や無在庫ネットショップを指導させていただく際には、
『6割程度の”質”を担保した上で、”数”を追求していく』
ということを意識していただいています。
私のコンサル生様は真面目な方も多いのですが、真面目な方ほど完璧主義についつい陥ってしまい、
「10割の質で出品しないといけない」
と思いこんでしまっている傾向にあります。
その意識の高さはとても素晴らしいのですが、10割の質を意識してしまうと、出品のスピードがどうしても落ちてしまうので、トータルで考えるとデメリットの方が大きくなるんですよね。
ですので、どこまでいっても
『6割程度の”質”を担保した上で、”数”を追求していく』
このバランスが大切なわけです。
というわけで、もしあなたが無在庫販売を実践されているのであれば、今回説明したことを頭の片隅にでも入れながら作業されてみてはいかがでしょうか?
今まで質にこだわり過ぎていた人であれば、「6割程度」までならその質を落としてしまっても問題はありません。
質を落とせば、その分だけ数は増やせますし、数を増やすということは無在庫販売で稼ぐためにはある意味で必要不可欠ですので。
かといって質を極端に犠牲にしてしまうと、数は増えても、今度は売れにくくなるというデメリットが強くなるのでそこは注意が必要です。
ですから、質を落としていいのは「6割程度」までで、それが自分の中での「5割以下」の質になってしまうような出品は避けてください。
逆にすでに「6割程度」の出品の質を保てているなら、それ以上の質を追求するよりも、その努力の方向性を数を増やすことに向けていただければと思います。
それが無在庫販売で稼ぐ上でとても大切になってきます。
それでは本日は以上とさせていただきます。
今回の記事があなたにとって何かしらのヒントになったようであれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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